第3回模擬国連会議鳥取大会

場所:SAKAE401(鳥取大学サテライトキャンパス)

2015年1月17日,18日に第3回模擬国連会議鳥取大会を開催しました!


議題:「新生、あるいは復興民主主義体制を促進、強化・定着させるガバナンスの取り組みへの国連システムによる支援」

英題:「Support by the United Nations system of the efforts of Governments to promote and consolidate new or restored democracies」

 














1日目コーカスの風景(さかい撮影)

参加者の感想•反省•抱負

ここでは、それぞれの参加者の声を見て行きましょう

さかいたいき  フロント 会議監督であったが、セクもやり、二日目は議長もやった

 


 今回は、自分自身が民主主義ってなんだ?という問いを最近抱えているということもあり、みんなに考えて見てもらいたいと思いこの会議を作りました。しかし、授業等多忙なため自分が参加した関西大会の会議内容を転用してしまったという真実は公開しておきましょう。会議を通じて、はじめは一体うまく収束するのだろうかと思ってしまうこともありましたが、優秀な大使たちのお陰でなんとかなっと思います。人数は少なかったのですが、それぞれが自分なりの問いを持つことが出来たのならば幸いです。

 現在、国際社会、日本国内とわず、民主主義というものを否定出来ないもの、理念としています。それはなぜか、僕の考えは民主主義がもっともリスクが少なく万が一壊れた時に再生できるしくみだからです。確かに、ファシズムや衆愚政治といったことは民主主義という政治体制において避けなければならないことです。しかし、それでも王制や寡頭制、無政府状態よりはマシだと思います。自分たちが自分たちの手で自分たちの権利を守っていくことが出来るシステムであるのです。

 しかし、現在の社会を見ていると、その権利が守られているだろうか。また、その権利を振りかざすことで他者の権利を侵害し、尊厳を侵害していることはないのだろうか。もう一度自分たちの生きる”世界”を見て、自分の起こすべき行動を考えてみる必要があります。いつの間にか、やばいことになっていた、そんなことにならないように。

 参加した大使の人には、会議が終わった今だからこそ、大使としてではなく、一人の人間として自分たちの権利、民主主義、国家について考えてみてほしいと思います。


くにしげちか インド大使

 

 

 今回の議題は「民主化を支援するべきかどうか」というものでした。そもそも、民主主義とはなんなのか、定義できるものなのか、というところから議論が始まりました。

 国の政治体制は民主主義の他に、王制、軍政、一党独裁、などがあります。民主主義ではないからといって、悪い政治がされているわけではありません。重要なのはそこに住む国民がどう感じているか、だと思います。

 各国の政治体制はその国の歴史とも深く関わっています。今回、私はインドを担当しました。インドには「カースト制度」というものがあります。「カースト制度」とは、簡単に言うと身分の階級のことです。「カースト制度」は法律上廃止されましたが、これによる差別はまだ続いています(特に農村部)。人々の生活を守るには、差別はない方がいいです。ですが、「カースト制度」はインドの歴史の一部なので、民主化の際に完全に否定することはしたくありませんでした。どのように折り合いをつけるか、これが今回難しかったことのひとつです。

 定義されてないことを考えるとき、頼りになるのは自分の知識量だ、ということを実感しました。また、いろんなことを関連付けて考える力ももっと身につけたいと思います。参加できてよかったです。

 

フロントこめんと:そうなんです!民主主義が万能なわけではないのです。そして万能な仕組みはありません。なので僕たちは万能でないこの世の中で少しずつリスクと向き合いながら自分たちの生活と自分たちの社会、自分たちの政治を作っていかなければならないんです。

今回は会議お疲れ様でした。ありがとうございました


Lisa エジプト大使(2日目)

 

 

自分の国は民主主義で、どうやって民主主義になれるかなども勉強したが、どんなに大変とはわからなかった。しかし、今回の模擬国連で民主主義をテーマとして、参加して、少しでも民主主義について勉強できた。しかも、担当した国はエジプトで、色々な方策を行ったが、失敗した。本当に難しかった。

しかし、民主主義ができるまでに、それぞれの国の問題を解決しないといけないのがわかった。

 

 

フロントこめんと:2日目からの参加でしたがなんとかなりましたか?なにかについて考えてみる、ということが大事だと思います。


いけだちあき エジプト大使(1日目)

 

 

今回初めて会議に参加させていただき、新しい発見が沢山できました。模擬国連がどのように行われるのか全くわからなかったのでとても緊張しましたが、会議の面白さがわかった気がします。民主化支援について自国の主張をするのは難しく、他国の大使に終始圧倒されていました。実際にやってみて事前のリサーチがかなり重要だと感じました。自分の考えがまとまらず積極的に議論に参加できなかったことが残念だったので、コーカスの時間をもっと上手く活用したら良かったと思いました。ぶっつけ本番でしたが、エジプト大使をやらせて頂きとても良い経験になりました。他国の立場で考えるというのが新鮮だったし、国際理解にも役立ちそうだと思いました。普段こういった経験はなかなかできないので貴重な機会だったと思います。

次回は一から自分で準備することになるので、今回の経験を活かし十分に戦略を練って挑みたいと思います。慣れも大事ですが、更に勉強してより良い会議ができるようにしていきたいです。とても楽しい時間を過ごすことができ、充実した一日でした。

始めはわからないことだらけでしたが、皆さん丁寧に教えて下さりありがとうございました。今後の活動も頑張っていきたいと思います。

 

 

フロントこめんと:ONYXISの頼もしき新入部員で、これからが楽しみです。むづかしいお題にもそのばでなんとか対応してくれて本当に助かりました!

模擬国連は国際的な知識が付くと共に、自分のいろんな力がつくので面白いですよ!


いけだとしき 韓国大使

 

 

201511718日、初めて模擬国連を体験しました。ONYXISに入る前から気になっていた活動でしたが、リサーチの段階で正直自分の考えの甘さに気づきました。“国の代表になって討論するって面白そう”と思っていましたが、討論していくためにはテーマに関することだけでなくその国の政治・経済・社会・外交・歴史・その他様々なことについて知っておかなければなりませんでした。今回自分は完全なリサーチ不足で、他国大使からの質問にもすぐに答えられなかったりといったことがありました。もっとリサーチしておけば本番はより楽しいものになると思いました。

上記のように大変なことは多かったですが、自分の中で良い経験になりました。僕は今回韓国を担当させてもらいました。理由は“最近韓国語を勉強し出して韓国についてもっと知りたくなったから”という単純なものでしたが、おかげで韓国の政治・経済・歴史について幾分か知識を得ることができました。途中、韓国大使としてではなく自分の意見を述べてしまっていることに気づき、これも模擬国連の難しさなのかなと思いました。

 

 

フロントこめんと:完璧は求めないほうがいいかもですね。模擬国連は最終的には自分の意見を述べなければならないことが多いです。事実と真逆のことを言ってはだめですが。とはいえ、リサーチの量を始めとする知識の量には限界がありますし、実際の国連大使のインテリジェンスは半端ないと思います。自分で考え、自分で声を出すことはとても重要です。


やまもとかな ミャンマー大使

 

 

今回の会議は、私にとって2回目の模擬国連会議でした。前回の全日大会では動議をあげたり、DRの文言を考えたりすることをあまりできなかったので今回の会議では、それらの行動を積極的にとることを目標の一つにして会議へ臨みました。

 今回の会議は簡単に言うと「民主化支援」についてでした。そもそも民主主義とは何なのか、それを定義すべきか否か、何を支援すればいいのか、など多くのの議論がなされました。その議論を基にDRを書き、コンセンサスで通すことができました。

 自分が実感したことは、情報が提供されることの大切さ、そして、学ぼうとすること、知ろうとすること、疑問を持つことの大切さです。今回提出したDRは、かなりミャンマーに有利な点が多いものでした。議論において他国の意見との食い違った点をほとんど無視する形でDRに載せた文言もあります。これは、コンセンサスで通そうと言っておきながら、自国にとって都合の悪い情報の提供をしなかったり、他国にとって都合が悪いと思われる文言について確認をわざとしなかったりという私の行動の結果です。つまり、私の性格の悪さの結果です。大いに反省しています。でも、国に限らず企業や組織、また個人はそれら自身に都合の悪い情報の提供は求められない限りを積極的に行うことはしないと思うのです。だから、私たちは疑問に思ったことは積極的に知ろうとすべきです。疑問を持つためにもっと学ぶべきです。それは、少なくとも自身の利益を守るために必要だと思います。その上、その疑問が意見を提示した相手により深い考えや理由付けを促すことになるかもしれません。他の人に新たな疑問を想起させるかもしれません。そうして、議論を深めていくことが組織としての利益、また社会としての利益につながるのではないでしょうか。今回の会議をしながら、そんなことを思いました。

 いろいろと書きましたが、今回の会議は、リサーチを通して、そして実際の会議での議論を通して、学んだことが多く本当に楽しいものでした。会議監督様、議長様、各国大使の皆様、ありがとうございました。

 

 

フロントこめんと:ONYXISの次期エース!(ん?今、エースとかいたか?ということは、、、、)会議を引っ張っていってくれて、今回のベスデリはかなちゃんでしょう。交渉の場面では情報の出し入れはとても大切なことだと思います。そして民主主義において情報のアクセスがいかに重要かを体感できたのではないかな?と思ってます。国の情報を知ることができるのも立派な権利です。

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