こんばんは、たいきです
昨日のONYXISの活動は急遽予定していた担当者が来れなくなってしまい
いきなり、国際連合憲章(以下、国連憲章)を読む会をしよう!
と、当日の夕方に思いついたのです。
かくいう僕もなんやかんやで国連憲章をいままでにちゃんと読んだことがないな、
と気付かされました。
模擬国連をやる以上、
もっと国連について、またそれを支える国連憲章をよく知っておかなければならないでしょう。
国連の目指す所、何をしているのか、目的は?、理念は?
単純に「セカイヘイワ!」「ジンケンソンチョウ!」「タブンカキョウセイ!」と叫んでみてもそれはきちんと理解したうちには入らないでしょう。
そもそも国連憲章とは、1945年6月26日にサンフランシスコにおいて調印され、1945年10月24日に発効した
国連の存在の前提になる合意文書のことです。
(目的と原則はURL参照 http://www.unic.or.jp/info/un/charter/purposes_principles/ )
実際に国連憲章を読む会というものをしてみてわかったことは、
難しい。
ニュアンスはわかるし、言いたいこともわかる。それはちょっと考えてみれば誰にだって通じることでした。
でも、専門知識が(おそらく法学?)なければ正確な意味が理解できず、どうしても曖昧さが残ります。
ちなみに今回皆で読んでみたのは、国連憲章の前文のみ
(前文 http://www.unic.or.jp/info/un/charter/text_japanese/ )
でしたが、
文言の細かいところの意味を考えだして、結局煮詰まった。と言うのが今回の活動だったのかな。という印象でした。
僕達の場合、
正義と条約その他の国際法の源泉から生ずる義務の尊重とを維持することができる条件を確立し、
という一文。
国際法の源泉から生ずる義務の尊重ってなんだ、源泉ってなんだ、またその条件ってなんだ。
そういうところでつまずいた。という感じでした。
まあ、専門知識を持った人に教えを請うたら手っ取り早いし、いい理解が出来たのでしょう。
しかし、今回は抽象的で概念的な文言を何とか読み解いて自分たちのものにするという試みをした。
そういう点に大きな意義があったのではないでしょうか。
特に、前文は大きな理想(目的)を掲げたものだと思うので、余計わかりにくかったのかな、と思います。
国連憲章は、作った人たちの思いがあってそれが言葉にされているものです。
そして、模擬国連を通じて考える決議書(Resolution)はまさに自分自身の思いを込めて作るものです。
その思いをもつためにも考えないといけません。
具体的なことから少しむずかしい抽象的な事柄まできちんと思考する必要があるでしょう。
その思いが詰まった国連憲章前文を読んだこと、自分なりの解釈を持ったこと。
それはこれから、模擬国連活動を行う上でどこかで活きてくるでしょう。(無意識下で何かが変わってくるかもしれません)
また今度は主文の部分を読む会もやりたいですが、今回反応微妙だったのでちょっと考えてみます(笑
今回の活動では、国連憲章を読む会の他にYoutubeでマイケル・サンデルの動画を見て
哲学的思考を使って考えてみようということをやりました
(白熱教室in東京大学パート1 https://www.youtube.com/watch?v=IUf_2CwgClM )
サンデルのファシリテーションうまいな、と思いつつも、
ただのサンデルの想定問答に付き合っていただけなのかもしれませんが、おもしろい議論ができたと思います。
サンデルといえば「これからの正義の話をしよう」(Amazonリンク)で有名です。
国連憲章の前文に出てきた正義にちなんで、活動の後半にその場で見てみようということになりました。
今回の活動を通じて言えることは、
自分のわからないことに向かっていくことの覚悟の重要性を認識できた。ということではないでしょうか。
自分の知識には限界があります。話し相手の知識にも限界があります。ONYXISという集団になった時にも知識の限界があるでしょう。
この限界をちょっとでも押し上げる可能性が有るとしたら、限界と限界をこすりあわせて出てきた熱をうまくキャッチして火に変えることだと思います。
それがわからないことに向かって行くことなのではないかと思います。
知識や思考の壁を前にして、ちょっと熱を作る努力をしてみる。火打ち石をかちかちやってみるとか。
そして、その熱をちゃんと火に変えるための木とか新聞紙とか燃えるものの準備も必要です。
それが覚悟なのかと思います。
わからなくても、やってみる。わからなくても考えてみる。
わからなさを引き受けてみる。
そういう覚悟なのかな、と感じました。
堺泰樹
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Ryu (日曜日, 16 11月 2014 00:02)
答えのない問題について立ち止まって考えること,前例のないことに挑戦することを両立していけたらいいね.